手足の皮膚疾患

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手荒れ

主な原因

手荒れ(進行性指掌角皮症)は、皮膚が乾燥して剥がれ落ち、硬くなってひび割れてしまう病気です。主に、いろんなものに触れる機会が多い、利き手の親指、人差し指、中指から発症し、ひどくなると両手全体に広がってしまいます。主婦や美容師、銀行員や紙に触れることの多い事務仕事の方など、指先を使うことが多い人によくみられるほか、小児期にアトピー性皮膚炎を患っていた人にも起こりやすい病気です。

治療内容

手荒れのお薬には、皮膚にうるおいを与える塗り薬、痒みや湿疹を抑える塗り薬や飲み薬などがあります。また、お薬を塗ることに加えて、昼間のスキンケアがとても大事です。1日2回お薬を塗っていても、昼間放ったらかしではどんどん荒れてしまうので、こまめにハンドクリームを塗り、1枚の膜で覆うようなかたちで皮膚を保護するように心掛けます。繰り返す病気なので、保湿を十分行って、長期的にケアすることが大切です。また、日常生活では、手袋を着用したり、水仕事を減らしたりと、できるだけ手への刺激を避ける工夫をします。
手荒れの一種に「汗疱性湿疹」というものがあり、指の側面などに小さなブツブツができて痒みが起こる症状がありますが、それに関してはステロイドが有効です。

巻き爪

主な原因

巻き爪は、爪の両端の先端が内側に湾曲し、爪が皮膚に食い込んでいる状態のことで、ほとんどは足の爪に起こります。ハイヒールや先の細い靴、歩き方、外反母趾など、歩行時の負荷によって起こります。また、深爪など、間違った爪の切り方も巻き爪の原因になります。深爪をしていると、爪のまわりの皮膚が盛り上がり、爪が皮膚に食い込むように伸びてしまうので、巻き爪を悪化させることになります。
巻き爪になると、爪が食い込んだ皮膚の部分に痛みが出るだけでなく、それに伴い、姿勢や歩き方が悪くなることで、ひざや腰の痛みにもつながります。特に高齢者の場合、転倒の危険性もあるので注意が必要です。

治療内容

巻き爪は、大きな治療をしなくても、正しい歩き方をし、自分の足の形に合った靴に変えるだけで、改善する方も多くいらっしゃいます。他には、テーピングで爪が皮膚に埋まるのを防ぐ・爪の切り方を変えるなど保存的な治療で改善が見られる場合もあります。
保存的な治療でうまくいかない場合には、自費診療になりますが、ワイヤーによる治療も可能です。ワイヤーによる治療では、約3カ月間、月1回ほどワイヤーの入れ替えに来院していただき、徐々に爪を平坦なかたちに矯正していきます。(ワイヤーによる矯正治療は自費診療となります)

水虫(足白癬)

主な原因

水虫は、カビの一種である白癬菌が、皮膚の下の角質層に入り込み、繁殖する病気です。水虫が起こる部位のほとんどが足で、皮膚の水虫(足白癬)と爪の水虫(爪白癬)があります。感染の機会は非常に多くあります。家族内に白癬菌の感染者がいる場合、同じ施設での集団生活、プールや共同浴場の利用などは特に感染の危険性が高くなります。

 

治療内容

当院では、鏡検(顕微鏡による検査)によって白癬菌の検査を行ない、必要に応じて、クリームや軟膏などの塗り薬で治療を行ないます。かかとがガサガサしている方は、お薬が浸透しやすいように、角質をやわらかくするクリームなども併用しながら治療していきます。水虫薬はドラッグストアでも市販されていますが、足に皮疹が出ても「水虫」ではないこともあるため、きちんとした確定診断を行うためにも、受診をおすすめします。爪白癬の治療方法は、従来は飲み薬による治療でないと効果が低いと言われておりましたが、数年前から、効果の高い塗り薬が開発され、適用の方には塗り薬での治療も可能になりました。そのため、これまで他の病気の治療薬との飲み合わせの問題で、飲み薬が飲めなかった方にとっても、以前と比べて、爪白癬は治療しやすい病気になりました。爪白癬についてお悩みの方も、ぜひ一度、皮膚科の受診をご検討ください。