単純ヘルペスの「備える治療法」とは?

単純ヘルペスは顔面や外陰部などに痛みや違和感とともに水疱がでるウイルス性の疾患です。口の周りや唇に出るものは「熱のはな」と呼ばれることもあり、疲れた時や風邪気味の時、紫外線を浴びた後などに出ることが多いかもしれません。外陰部のヘルペスは、見えない部分なので他の人からは分かりにくいですが、繰り返し出ることや他人にうつしてしまうかもしれないというストレスを抱えておられる方もいらっしゃると思います。

単純ヘルペスは、一度罹患すると繰り返し出る疾患なので、「出るのは仕方が無い」と感じている人も多いのではないでしょうか。これまでの治療は、出た時に抗ウイルス薬の内服・外用を行うことが一般的でした。ですが、水疱が出てからの治療では、痂皮(かさぶた)が長引いたりして治癒までに時間がかかることも少なくはありません。今は、「備える治療」が可能となりました。「備える治療」とは、単純ヘルペスの皮疹が出る前に、速やかに抗ウイルス薬を使用し、ウイルスの増殖を抑え、なるべく皮膚症状を出さずに治癒へ向かうことができるような治療です。

「備える治療」を行ってみると、とてもきれいに治る方がたくさんいらっしゃいます。単純ヘルペスにお悩みの方で、既存の治療に満足できていない方は、是非治療の選択肢として考えてみてくださいね。